ある日、理由もなく「インドへ行こう」と思いました。
予定も立てず、ただヨガの師でもある友人の元を訪ね、南インドの空港に降り立ちました。
早朝のコインバトール国際空港まで迎えに来てくれた師でもある友人は、北インドから来た彼の友人と共に、
「これから、ある女性に会いに行く」と言いました。
空港から車での移動中にその女性について教えてくれた。
彼女は「神が跪く母」と呼ばれ、高名な聖者たちでさえ頭を垂れる、深い霊的な力をもったシャーマンであり母なる存在でした。
彼の友人は「神が跪く母」に何度もリーディングを求めて断られていましたが、ある日、彼女のマネージャーから突然の連絡がありました。
「南インドに住むヨガ教師のところに来る日本人の男性を連れてきなさい。そうすればお会いします」と。
そうそれが、私だったのです。

コインバトール国際空港からから車で揺られること約8時間、草原の中に佇む一軒家。
車を降りると「このエリアは聖地なので裸足になってください」と説明を受けて歩いていくと、家の土間に母は静かに座って手を挙げて、まるで古い友人と再会したように笑っていました。

通訳を通じて彼女はこう語りました。
「あんたとは前世で同じ仕事をしていた仲間だった。
私は来年116歳でこの世を去る。その前に、私の力をあなたに授けるために呼んだのです。」
儀式は1時間ほど。薬草を私の口に含ませ、マントラを唱え、私の背中にヤントラのような聖なる図形を描いていきました。
やがて通訳の声は遠のき、意識の奥へ直接語りかけるような感覚に包まれました。
「この力は、宇宙の本質を知る力。
人の苦しみや悲しみを理解し、真の喜びへ導く力です。
たくさんの人を幸せにしてあげてください。
これは私があなたを呼んだのだから、お代はいりません。」
そう語り終えると、母は静かに目を閉じました。
それ以来、私は「髪を整えること」や「話を聴くこと」「手を添えること」が、
目には見えない魂の領域にもつながっているのだと、より深く確信するようになりました。
OM5は、その叡智の火を受け継いだサロンです。
髪だけでなく、心と魂にもそっと手を添えるような時間を大切にしています。
もし、あなたの内側にふと「訪れてみたい」と感じる瞬間があれば、
それはもう、見えない導きがはじまっているのかもしれません。