聖なる想い
聖なる想いとはどのような想いなのでしょうか?
人は生来、永続性や永遠性を想い描き、願う性質を宿しています。
すべての事象事物は、大いなる存在がもつ本質的な力によって創造されました。
私たち人間の本質は、大いなる存在の本質を受け取るための器なのです。
しかし、私たちは取り巻く周囲との関係性、つまり縁の影響を受けて、私たちの心は変化していきます。
生まれてきたばかりの赤ちゃんが、徐々に成長する過程で自我が芽生え、他者との関係性を理解しながら、精神性の発達が自律的に自分自身を成長させていきます。
次第に自己存在の本質を発見しはじめて、自己を導いていくようになります。
DNA内の遺伝子情報には生物の進化発達にかかわる情報が記録されています。
現時点の自己を転写したRNAが新たなDNAの遺伝子情報へ、自己を取り巻く環境の影響を受けた反応によって生まれた情報が組み込まれます。
適正な成育環境は人間がもつ生来の性質「善なる善」へ伸びていくようになっています。
「聖なる想い」を育むには意志の力だけでは成せません。
倫理性を超えるための「対話的な人とのつながり」から生じるあたたかい光が聖なる想いをもつ人へ育ててくれます。
それが意志の力を超えた、私たちを成長させる自然の力なのです。