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「風の川」手の中に流れる小さな宇宙

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命の現場に立つ看護職員・澪(みお)。
無言の患者、最後のまなざし、言葉にならない“ありがとう”。
彼女が無意識にとっていた手のかたちは「アパナヤマムドラ」――
不要なものを静かに手放し、心と身体を浄化する手の瞑想だった。
看取りと再生のなかで、澪は“流れに身を委ねる生き方”に出会っていく。
本書は、喪失と再生を繰り返しながら、
「手放すことは終わりではなく、流れに還すこと」だと知った一人の女性の、
静かでやわらかな成長の記録。
小さな手の中に、命の宇宙がある――
魂を静かに癒す、ヒーリング・フィクション。